2011/06/04

ここどーこだ

我々には見慣れた光景ですが一般の人はあまり見たことないでしょねー。
地下35m@R246池尻大橋付近。簡単にいうと渋谷の街の下です。
高速道路を作ってます。写ってませんがこの上にもう1本、同じものが通っています。
上り車線と下り車線の2本セット。

トンネル内部は暑いですが、この管制室だけは涼しい。
ま、そういう仕事もしたりするわけです。
いつも重機で遊んでるように思われると困るw
どういうところを掘っているかというと・・
こういう地層です。KC層と書いてあります。上総層(かずさ)とも言われてて
関東の地下の深いところはすべてこの地層。
海底の泥や砂、粘土が固く締まった固結シルトと呼ばれるもので
 関東一円昔は海の底だったという証拠でもあります。
東京タワーもスカイツリーもTDLのシンデレラ城もすべて基礎はこれ。

で、上総層と聞いてピンときた鋭い人。
そうです、東京から千葉にかけて500年分とも600年分とも
言う天然ガスが埋蔵されている東京湾メタンハイドレード。
それがあるのがこの上総層の中。
正確には上総層の中に遊離している地下水に溶け込んでいます。
地盤沈下を理由に採掘が制限されてますけど
それをなんとか克服できたら日本は大きなエネルギー資源を持つことに。

原発なんていらねーぜ。

4 件のコメント:

  1. Ciao けだものくん 笑
    そう言えば、石原都知事が、海外からいろいろオファーが来てるって威張ってた、あれね――
    がんばって、これ開発して、原発撤廃に拍車をかけてもらいたいもんです、
    日本人は、知恵のある人結構いるから、その気になったら、行けるでしょう
    ...しかし...そっか―――こういうとこに粛粛と潜ってんのね
    私、閉所恐怖症、一分といられませーーん

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  2. junkoさん、おはようございます。
    あ、イタリアは真夜中ですね。

    ここの天然ガス、品質は世界最高クラスです。ガス比(地下水に含まれるガス量)も異常なほど高く、しかも埋蔵深度が浅くて採掘しやすいという好条件なのですが、いかんせん地盤沈下が大問題で・・
    それを解決するには地下で水とガスを分離して水を元に戻す技術が必要ですが、そのためには↑こういう軟弱地盤を掘る技術が不可欠です。この分野、日本の技術は世界一。きっとその技術が役に立つ時がくるでしょう。

    ちなみにこのメタンハイドレード、日本近海の海底下にも多数ありまして膨大な埋蔵量が確認されてます。
    で、カニが・・カニがこのメタンガスに集まるのだそうです。なのでカニがたくさん獲れるポイントの海底下にはメタンが埋まっていると・・そういう研究もされてるようです(笑

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  3. 上総層って聞いて全然知識ない私はピンとこなかったけれど、教えてくださって有難うございます。
    これってすごくないですか!
    原発なくてもやってけるものあるって事なのね。
    こういう事って、一般国民には内緒にしているけど、とっくに国を動かしてるきゃつらは、しってる訳でしょ?
    でもこれだけひどい事になって、国民の命をドンドン犠牲にして原発に走るって、どういう事なんだろう。
    日本政府を動かしてるのは、実は日本人の顔をした乗っ取り外国人なの?

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  4. メタンハイドレード、特に日本海側のそれには日本だけじゃなくて中国、ロシア、もちろん韓国も注目しています。EEZ(排他的経済水域)に各国が神経質にこだわるのはスケソウダラとカニのためだけではないのです(笑

    東京湾のメタンは現在はコスト的に輸入LPGに負けていますのであえて採掘する理由もないと思いますけど、エネルギー安全保障の後ろ盾のひとつにはなり得るでしょう。少なくとも「日本は資源を持たないから原発」というのはプロパガンダに過ぎないことは明白です。
    個人的な考えとして・・と前置きさせてもらえば、日本が持つエネルギー資源として最も有効なのは(クリーンかどうかは別にして)潮力を含めた海流、そして地熱だと思います。太陽光と風力は限定的で非効率すぎて基幹電力には向かない。
    それはエネルギー技術者なら常識的すぎる事柄で・・そこを知りつつあえて推進しようとする政府の姿勢にある種の胡散臭さを感じます。

    まぁkanafrさんのおっしゃるとおり民主党のある部分が日本人のふりしたk・・おっと、誰か来たようだ誰だろう?(笑

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