2011/06/26

フクイチくんだより

ここ2、3日またフクイチの周辺がなんだか面白いことになっている模様。
まずはコレから。

3号機の使用済み核燃料プールの水が強いアルカリ性を帯びていることがわかって、このままだと
燃料が格納されてるアルミニウムのラックがアルカリに腐食されて燃料棒が倒壊、最悪の場合
プール内部で最臨界する可能性もある。原因はプール内に落ちた瓦礫から水酸化カルシウム
が溶け出したせいと…

( ゚,_・・゚)ブブブッちょっといい?「先月」水質調査して「ph11」になってることがわかって、で、
「今月26日」から「ホウ酸入れて中和作業」に入るわけだね?

アホかと。
ph11の強アルカリ水、しかも高温の中でアルミが1ヶ月腐食しないで持ってるとでも?


そんなもんとうに影も形もあるわけないよねぇ。
100℃の苛性ソーダ一歩手前みたいな溶液の中で
どうなるか実験してみいw泡吹いて消えるわ。

しかもアルカリ溶液の中和剤にホウ酸?なんでホウ酸?
何の中和剤か正直に言ってみぃ?ほれ。
え?中性子がどうしたって?(笑

結局、東電の発表をウラ読みするとこうなるわけだ。
「3号機プールの格納ラックが腐食して燃料棒が倒壊
一部最臨界が起こりつつあるのでホウ酸を投入して
核反応を中和してみる」

たぶんこれが正解。東電的に考えて(笑

次にコレです。
2号機の水位計が正常に作動してない、と思われる。なぜ?水位が出ないから。
…それ、合ってるんじゃね?ない水は測れなくね?
この期に及んで「まだ」メルトダウン止まりにしたいらしい(笑)面白いもんだな人間って。
原子炉建屋内がサウナ状態に→水はあるはず→なぜか測定できない→計器壊れてる。
じゃなくて
原子炉建屋がサウナ状態→燃料に水が触れている→どこの水?→格納容器から漏水
建屋内に流れ込んでいる可能性→最悪の場合地下水も。
って想定しなくちゃでしょ、普通は。

じゃないと  水位を測らないと冷却が出来ない→水位があるという事実に到達するまで
冷却という次の段階にはいけない→振り出しに戻る、の無限ループ。
一生やってろ、って話だよね。
メガネ、メガネって探してるやつのおでこにメガネが乗っかってる状態(笑
まぁ面白いからいいんだけどあまり茶番すぎると飽きてくる。

さぁ次はなにをやってくれるのか胸が熱いです。

8 件のコメント:

  1.  >>この期に及んで「まだ」メルトダウン止まりにしたいらしい

    思い起こせば保安員はあれだけメルトダウンの可能性を否定して、メディアも追随していたのに。そんな日もありましたね。(遠い目・・)
    5月になって、NHKのアナウンサーが”いわゆるメルトダウン”と使い出したときの感慨も深かったですが、〔まだ〕メルトダウン止まりにしたいらしい。という言葉もまたそういう時代が来たのか、と感慨ひとしきりです。

    多分もうすぐ”いわゆるチャイナシンドローム”も
    使われるかもしれませんね。

    この前ふと、なんで自分がチャイナ・シンドロームという言葉を知っているのかと考えたら
    ゴルゴ13のタイトルだった言を思い出しました。

    あの通信会社社長の方の髪の毛を全滅させるのも、ゴルゴに頼んでみる手もありますよ。
    依頼方法は”賛美歌13番をリクエスト”。

    返信削除
  2. 線量の単位もμsvからいつしかmsvが標準にw
    あぁ穢れちまつた悲しみにけふも小雪が降りかかるぅ。
    そのうち素でsv単位になりそうな気配w

    まぁ普通に考えて崩壊熱だけだとそろそろ熱量の計算が合わなくなってきてるらしいので。
    時々いまだに半減期の短い放射性ヨウ素が観測されてますしね(笑)
    どこから来てるんだろうー?全然わからないなー(棒)
    でも物理屋さん曰く「もう何をしてもしなくても同じ。放置してて構わない状態」だそうです。
    水をかけると水蒸気が出てそれに核物質が乗って拡散するのでむしろ何もしないほうがいいんだと。
    あとはチェルノブイリでお馴染みの核燃料と溶けたコンクリートが混じった状態で冷えた象の足になるのを待ってコンクリと鉛でフタすれば終了なんですとさ。

    じゃあなんで水かけてわざわざ汚染水作ってんでしょうね?なんだかよくわからない。

    誰かハゲの頭にモンサントの枯葉剤でも撒いてやればいいのにw

    返信削除
  3. メルトダウンしている部分をヘリウムガスで一気に冷やすとかいう方法があるっていうのをTVでやっていたそうですが、どうなんでしょうね?

    返信削除
  4. kanafrさん
    ワタシもそれほど物理に明るいわけでもないのでアレなんですけど、ヘリウムって常温では気体ですよね。沸点はマイナス200何十度だったと思います。

    エントルピー熱力学っていうんだそうですが、ようするにこの場合(高温のものを冷やす場合)でいうと液体がより高い温度に触れて温度上昇し(顕熱)さらに蒸発するときに奪う熱(潜熱)の総和をエントロピーと言いまして、つまりこのエントルピーの大きさ「物質からどれだけの熱を奪えるか」ってのが重要なわけで。

    ヘリウムや窒素という低温の液体は沸点が低い、いわば分子中に熱(顕熱+潜熱)を溜めておけないんですね。これでいうエントロピー量が低いのです。
    ようするに低い温度にする、ということと物の温度を下げる、というのは根本的に違うものなのです。

    って・・・
    それっぽく書いたけど。
    合ってる?>閣下

    返信削除
  5. だいたい合ってる2011年6月28日 22:18

    言っておくがワシは材料屋で物理屋ではないにゅにゅ

    エントルピの大きさは分子量に依存するにゅ
    Heは単原子で水は3原子分子だから水の勝ちにょ♪
    He<N2<H2O こんな感じ
    いまはさらに分子量の大きい溶けた鉄とコンクリで溶けたペレットを冷却してる状態
    水などかけなくともじきに冷えて固まるにゅ♪

    再臨界もその状態だとウランの不純物が多すぎて難しいにょ
    多少はしてるかもだがすぐ収束が起きるにゃ♪

    ネコミミモードでお座りして待ってるが吉にょにょw
    あんだすたん?みすたけだもの

    返信削除
  6. いえすあいあんだすたん、さんくすどくた。

    ようするにもう釜の底が抜けた状態では座して見ているしかないけど、それは世の中が許さないから水だけかけてタイミング待ってるっつーことね?

    あい、しー。

    返信削除
  7. お二人共ご丁寧な解説有難うございました。

    しかし...待てば海路の日和ありになるってことになるざんすか?
    留まるも地獄、進むも地獄って事だったら、ただただフクイチさんを拝むしかねえだす。

    返信削除
  8. 山火事ならまだ消す努力は必要でしょうけど。
    火山の噴火はたとえどんな結果になろうと見てるしかなかんべぇ・・・
    てなことだっぺ。
    もちろん冷えれば放射能の放出が収まる、ってことでは全然まったくもってないのでお間違えなく。

    もし福島にグスコーブドリさんが居たとしても、原子炉の異常事態の収拾に関しては出るべき場面はもう過ぎちゃったってことですね(笑

    さぁ!ご一緒にネコミミモーーーードっ!

    返信削除