もんじゅ様は地震ナマズの夢を見るか

前エントリのもんじゅ様の耐震基準について興味深い話を拾ったので。
ま、1次ソースはないのでヨタ話ていどに読み流してくださいまし。

もんじゅ様のお尻の下に活断層が走っている、と聞いたことのある人、多いかもしれません。
直近にある活断層は1）甲楽城（かぶらぎ）－山中－柳ヶ瀬断層帯　2）野坂断層帯　3）浦底断層帯
の3つだそうです。
活断層ってナニ？という人のために。活断層とは新生代第４紀（約２５６万年前～現在）に
起きた地殻変動でできた新しい断層のうち、今後も活動する可能性のある断層のこと。
地層の割れ目、地震の素。地殻プレートの狭間にある日本の地層は活断層の巣です。

もんじゅ様のしもべの原子力研究開発機構（原研）は2009年、中越地震での柏崎原発の事故を
受けて原子力安全委員会のデタラメ、いやマダラメさんから「もんじゅ様も見直せやｺﾞﾙｱ」と
言われて耐震基準を従来の600ガルから760ガルにしました。
ちなみにこれは阪神淡路のときに変えたものでその前は466ガルでした。

さてガルとはなんぞ。
ガルとは地震の揺れの加速度の単位です。当然、計測地の地質の状態で違いますので
山岳地帯での地盤加速度を「山ガール」、海底の地盤だと「海ガール」と表します。
＊ ﾟ･*:.｡.:*･゜＋ d(*´∀｀)b 嘘です ＋.:*･゜ﾟ･*:. ＊
続けます。
なんだか面倒くさそうに聞こえますが、よく物理で当たり前のように使う、地球の重力加速度
9.8m/sec2、これがガルです。自由落下による重力加速度は980ガル、という意味。
え？余計わからない？…(・д・)ﾁｯこれだから文系は…（嘘ｗ）
ようするに1秒間に地面が動く速さ（のようなもの）と思えばいいです。

ともかく耐震基準値を760ガルに引き上げた。それがこのやたら長い題名の報告書の中身

でね、どうもこれがマダラメ、じゃなくてデタラメくさいって話。
地質屋さんの意見なんだけど。
この報告書の添付資料（ずーーと下のほう）にもんじゅ周辺の活断層の概略図が載ってるけど
甲楽城（かぶらぎ）－山中－柳ヶ瀬断層帯で甲楽城断層と柳ヶ瀬断層の間にある山中断層が
いきなり消えてなくなってる。
ナニコレ。
この断層帯は国立の地震調査研究推進本部でも国土地理院の断層帯図でも
一連のものとして評価されてるのに、なんで無いことになってんの？って。
さらに甲楽城断層の北側の和布－干飯崎沖断層が連続してないことになってる。
さらにさらに 地震調査研究推進本部では柳ヶ瀬断層の南側も切れて不連続になってる。
これはおかしいよね、だって。

まぁ通常通りにこれを連続した断層帯として見た場合、100ｋｍを越える大断層帯になって
これが 動いたらマグニチュード8を越える地震の可能性も出て来るらしい…
そりゃ無いことにもするよね（笑

で、その肝心の耐震基準。これがきっちりしてりゃM8だろうと大丈夫…のはず？
なんだけどそれが760ガルという基準。添付資料のさらに下のほう、基準値振動Ssの
加速度波形図が出てるんだけど。
あ、基準値振動というのはそこの建物をすべて剥ぎ取ったと仮定した地盤の振動加速度のこと。
ワタシは耐震計算は専門外なんだけど設計屋さん曰く、「姉葉以上に嘘くせー」と
なにが嘘くさいかというとこの「安全性」の算出の基礎になっている「断層モデル」ってもんが
一切どこにも説明されてないんですね。いわばブラックボックスになってまして。
あ、ちなみに今回の地震では構造計算＠姉葉さんマンション、無事でしたね（笑

ま、こういうのがロクでもないもの以外であったためしはないｗ
資料の中ではM6.9の地震を想定はしてあるけど、この「断層モデル」ではそれが760ガル以内に
余裕のよっちゃんで収まるらしいｗ
んな、アホなｗ
新潟中越沖地震はM6.8で、日本ではまさかに起こりうる中規模地震です。
それでも計測箇所によっては2000ガル近い数値が記録されてるのにね。
「徹底した地質・地盤の調査を行い、地震の原因となる活断層の上には原子炉施設を設置しない」
なんて書いてるけどさ。

どう考えたって、原発立地が決定した後で地質地盤の調査をするわけじゃん（爆
嘘で嘘を塗り固めるのは原研、動燃の得意技だけど、いまさらどうとは言わないけど

それで最悪人が死ぬねんで？一人や二人ちゃうねんで？
それが自分の親兄弟子供親類、友達知り合い恩人かも知れんのやで？
それでも止まらんのかい…