2011/07/19

海の日あれこれ

ふとこんな記事が目にとまりました。
『最後の連絡船が最後の「海の日」』

東京品川の海の科学館に公開展示されている青函連絡船「羊蹄丸」
今年の9月で展示が終了するそうで、昨日の月曜日が最後の海の日だったと。
現役当時の羊蹄丸

ありゃりゃ。
知らんこととは言いながらこりゃとんだ不義理をしちまった。
でも9月の最後の日には必ず参ります、ということでご勘弁。
ちなみになぜ「最後の連絡船」かというと1988年3月13日、青函航路最後の便(函館側)
として出航したのがこの羊蹄丸だからです。青森側から出航したのは八甲田丸。

 ワタシは前日に檜山丸を下船して最後の航海を終えてましてこの日は桟橋の
ロッカールームから見送った覚えがあります。羊蹄丸の乗組船員になったことは
なかったけどやはりちょっとくるものがありますねぇ。
はぁ…もう20年以上も前なのか。

ちなみにこの動画は2008年に青函連絡船100年記念として船の科学館で行われた
羊蹄丸の模擬出港の模様。

キャプテンは鈴木さん。当時の羊蹄丸のキャプテンのお一人で最後の航海を勤められた船長。
すっかりお年を召されてしまって…でもお元気そうでなにより。

ところで。
「海の日」というのは何なのか知ってる人はいますかね。

これは元々「海の記念日」といって海事功労者の表彰などが行われていた日です。
そもそもは明治9年に明治天皇の東北地方巡幸のときに青森から明治丸という灯台巡視船で
横浜に帰着された、その日を記念して制定された記念日なのです。

夏の海開きの日だと思っていた人は深く反省するように(笑

明治丸は重要文化財としていま東京海洋大学(旧東京商船大学)
の越中島キャンパスで保存されてます。
月島から相生橋を渡ると黄色いマストと白い船体が見えますね。

ちなみに品川キャンパス(旧東京水産大学)では別の「雲鷹丸」
という帆船がやはり陸揚保存されてます。
夜はライトアップされて首都高やモノレールからもよく見えます。


 海に関係する記念日というのは以外に少なくて、他には「灯台記念日」これは三浦半島の
観音崎に日本最初の洋式灯台が着工したのを記念して制定された記念日で11月1日。

戦前までは日本海海戦の勝利を記念して制定された「海軍記念日」があったのですが
終戦後は廃止されました。これが5月27日。これぐらいなのですね。

海に囲まれた海洋国なのに意外と淡白というか冷たいというか。
この羊蹄丸も展示終了後の予定は決まっていないそうです。
ムリだとは思いますけど、もう一度どこかの海を航らせてあげたい気がします。

レッコー!ショアライン!

6 件のコメント:

  1. ご無沙汰しています~。

    本当nobさんは物知りでいらっしゃいますね!

    私の読解力が乏しいのでこころもとないのですが・・・海の日のお話ありがとうございます。

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  2. masiroさん

    お久しぶりです。
    別に物知りじゃないですよ。ワタシが経験したモノの形がこうだった、ってだけのことです。

    masiroさんはキャベツの千切りできますかねw
    それと同じなんですよ。キャベツと包丁とまな板とmasiroさんの手とそれをする時間、意志。
    何一つ欠けてもふわっとしたキャベツの千切りは存在できない。

    キャベツの千切りを「おいしそう」と思って見ることは、その後ろにあるそういうものをまとめて見てるんだと。
    それを忘れなければ理解する力とか、そういうのはどうでもいいことだと思います。

    ま、それは別にして、何か知りたいことがあったらわかる範囲で説明しますのでお気軽に(笑

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  3. nob号、ahoi!

    私が日本にいた頃は海の日ってなかったですけど、
    そういう記念日ができてるのですね。
    海に感謝する日かと思ってました。

    映像に映ってるような船がnobさんの職場だったんだなあと思うと、しみじみ拝見しました。nobさんもあんなユニフォーム着て仕事なさってたんですか。

    明治丸は鶴を思わせるようなエレガントな船ですね。バルト海のトラーヴェミュンデ港にもパサート号っていう大型帆船の博物館船が繁留しています。4本マストのバークでP-Linerです。1911年に造船され、1957年まで輸送船として長年活躍していましたが、1960年以来博物館船です。下のサイトの一番下の動画に姿が映ってますよ。

    http://www.priwall.de/html/video.html

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  4. miraさん

    まぁ制服と帽子は同じですがワタシはこんなカッコよくなくて、エンジニアですから油臭くてうるさくて暑いエンジンルームで仕事してたワケです(笑

    上の動画で「スタン左いっぱい」「hard starboard」「hard starboard sir」というやりとりがありますね?
    これは「面舵一杯」というオーダーで、舵を右に切って離岸するという意味です。
    この後下のエンジンルームとブリッジ(船橋)との間でエンジンテレグラフと電話で連絡しながら機関の出力調整をしつつ出航するわけですが・・・

    実はこの船の主機関はドイツのエンジンを三井造船がライセンス生産したものを使っているのですw
    ミュンヘンにある「MAN AG」の三井B&W型エンジン。
    クラッチもブレーメンのフルカン造船所というところが開発したものを使っていました。

    ちょっと意外なドイツと青函連絡船の縁ですね。

    パサート号ですか。カッコいいですねー。現役時代の写真も見つけました。100歳の貴婦人、いいですねー。
    http://www.100jahrepassat.de/cms/website.php?id=/de/passat_english.htm

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  5. えっと・・・なんとなく仰っていることがわかったような(汗

    話はキャベツの千切りに戻ってしまいますが、キャベツの千切りがふんわりとできたら本当に嬉しいでしょうね!
    あんな技私には・・・(TT)

    nobさんはキャベツの千切り得意そう!
    すごいスピードで作ってくれそうなイメージです。
    ではでは~

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  6. masiroさん

    じゃあキャベツの千切り話でもしましょうか(笑

    キャベツの千切りは得意ですよ。
    最近細かいものが霞んで見えるので微妙に太くなったような気がしないでもないですが(笑

    ときどき狂おしいぐらいキャベツの千切りにとんかつソースかけて食べたくなります。
    とんかつ屋でもとんかつよりキャベツの千切りの出来具合が気になります。
    キャベツスライサー使ってるようなとこはもう二度と行きませんねw

    うまい千切りを作るコツはただひとつ。
    包丁をキンキンに研いでからキャベツに向かうこと、それだけです。
    がんばりましょう。

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