2011/10/03

若者は何に怒っているのか、について。

9月半ばアメリカのウォール街で起こったデモが全米に広がっているそうで。

結局デリバティブ(金融派生商品)やらサブプライムで博打やりすぎなんだよアメリカ人w
金儲バンザイの新自由主義とはいったい何だったのか、って話。
狩場でキルレシオ上げすぎたら獲物がいなくなって、あとは狩人同士で食い合うだけじゃん。
そんなのボルネオの原住民でもちゃんとわかってる。白人ってほんとバカだね。

アメリカじゃ週に1行ペースで地方銀行が破綻してます。先週も…
『アメリカで新たに銀行1行が破綻』

2007:3
2008:25
2009:140
2010:154
2011:74?
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五年間暫定総数:395

もう潰れる銀行残ってないだろー(笑
と思うのは浅はかさんで、現時点でFDICに目を付けられてるダメダメ銀行は6000行以上。
これを合併、破たん処理含めて4000行以下にするっていうからまだまだ先は長いw

まぁ預金保有高2億4000千万ドルっておまw( ´,_ゝ`)
どこの弱小信金だよwってレベルの話ではあるのですけれども。

で。
ふと考えると。

これってまんま日本のバブル以降をなぞってるようなもんで。
いつのまにか金融的な側面では日本はとっくにアメリカ追い越しちゃってたってことか(笑
ということでアメリカはこれから「失われた20年」の突入するんですねわかります。

そう思ってこのデモ映像を見ていると。
単なる格差社会への怒りだけではないようにも思えます。

アメリカはこれから十数年~、増税+財政緊縮という不況政策をとりつつ国債の利率を下げて
銀行に金を注入し続けなければいけないわけです。
80年代後半~90年代日本がそうしたようにサブプライムの不良債権を処理し続けるんです。
日本はまだ当時は郵貯、年金、外為という3本柱が、竹中小泉のアメポチコンビに食い荒らされ
つつも一応健全であったのでなんとかしのぐことができましたが(後遺症は続いてますが)
巨額の財政赤字を抱えたアメリカはこれに対処できるんですかねぇ?

まぁもっともサブプライムの不良債権の6割近くはヨーロッパの機関投資家だったりして(笑
そこからくるマネーフローの低流動化が今回のユーロ危機の引き金にもなってまして。
そこへきてCDSやらのヘッジング戦略という…いわば経済が崩壊するほど金融資本が儲かる
仕組みというのもありましてですね。
これで経済がいまだに崩壊しないのがなんとも不思議に思えるぐらいです(笑

話を戻しますと。

日本は自殺者とホームレスが激増して、若者が就職に困って…程度の社会的な混乱しか
起きませんでしたけれども、多民族国家で銃社会のアメリカでは民衆に我慢の限界がきて
革命が起きないとも限りません。
そうなったらアメリカはどうするだろう。
ワシントンは国家存続のために天安門事件並みにセントラルパークに戦車を突入させるか(笑

おーやれやれーww

資本主義の終焉に生きてるうちに立ち会えるとは感動で胸が熱くなるw


結局、実体経済を金融経済が追い越してしまった時点で「終わりの始まり」は見えていたわけです。
着陸が許されない離陸をしてしまったわけで。
金融市場の肥大化こそが原因なのに金融政策で乗り切ろうってのは全く意味がないだろが(笑

あとは墜落したくなければエンジンを吹かし続けるしかなくて、その結果のプラザ合意であったり
湾岸戦争であったりITバブルだったり極めつけのサブプライムだったりするんですけど。
リーマンショック以降、ここにきてその燃料もついに尽きたかに見えますね。
最後のアフターバーナーに期待のTTPってことかい(笑

いま全米でデモしている人たちというのは、いわば行き先もわからず乗ってしまった乗客たちで。
なんだか高度は落ちてるみたいだし、振動もひどくなってきた。これはヤバい!ってんで
「飛行機を降ろせー、っていうか俺を安全に降ろせー」と騒いでるんですねw


ムリに決まってんじゃんそんなの(爆


英語のヒアリングができる人はぜひこれを見て欲しいです。ちょっと長いですけど。
サブプライム崩壊に関連したアメリカの銀行と政治家が何をやったのか、どんな腐敗癒着の
末にこの事件が起きたのか、を克明に語ってます。これも日本では決して報じられないこと。

4 件のコメント:

  1. Ciao nobさん
    も――着陸のできない離陸とか
    処理できない廃棄物とか
    いいかげんにしろ――

    前の会社で、離陸はできたが、着陸できず、パイロット訓練から降りてきた人がいましたけど
    生まれるのちょい遅すぎ
    ちょっと前だったら着陸技術は要求されなかったのに、と言われたとか言われなかったとか...
    洒落になんない

    でもさ、きっとアメリカは又マイナーな民族見つけて、あることないこと吹きこんで、戦争を引き起こし、倉庫で有効期限切れになりかけてる大量の兵器や飛行機、高値で売り付けて、再離陸するんじゃないの?

    ぇ? アフガン攻撃で、そのストックも使い果たしたって??

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  2. junkoさん

    ちょっと前ならそれもアリだったかもしれませんけど。
    いまのアメリカには戦争を起こすカネすらないと思います。
    アメとムチで日本(主にムチ)と中国様(主にアメ)に米国債買ってもらってやっと土台骨支えてるような状態でどこに戦争仕込めますかw
    強面のセールスマン、第7艦隊を動かすのも日本のカネですよ。5年に延長された思いやり予算1880億/年がなければとうに作戦行動に支障が出てるレベル(笑

    リビア介入がなぜNATOの介入でなければならなかったか?を思えば隔世の感がありますね。

    アメリカのとある軍事技術者が「強大な推力とコンピューターさえ搭載できるなら長靴であろうと超音速で飛ばしてみせる」と言っていました。

    我々が乗っているのはそういう類の飛行機です。歪で不自然な、本来空を飛ぶべきでないものの姿をしています。
    だから燃料が切れれば落ちるだけ。うまく着陸するとか、ましてや風に乗って飛ぼうなんて夢のまた夢。

    地面に激突する瞬間までシートベルトをしっかり締めて座席に座っているか、無茶を承知で今のうちに粗末なタコに乗ってでも飛び降りてみるか。
    二者択一のような気がしますしどっちでもたいして変わらないような気もします(笑

    どっちにします?

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  3. なーーるーーほーーーどーーねーーー
    パズルがくりっと音を立てて、今 はまったわよ
    リビアね――
    そういや―そうだわ
    いやーーーー
    かんら かんら 大笑い
    あとのことはどうでもいいの
    とりあえず、このざまが気持ち良いだけ
    世界がひっくり返ろうが、原発とか害しか残さないのもは、この際つぶしましょうよ

    わたくしですか?
    もともと、わたくし機上に乗ってるかどうかさえ危ういわけで
    でも、まあ、どちらかと言われたら
    そりゃー―ぁなた
    タコで飛び降りるわよ

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  4. まぁなんかふと思ったりするんですけど。
    グローバル金融経済って言われるものの終焉が近づいてることは確かなんですが、これを加速したのはやっぱここでもインターネットだろうなぁ?なんて。

    そうですね、例えるならイナゴですよ、ネットトレーダーっていうのは。
    瞬時に大量に世界中どこにでも現われてすべてが匿名。
    そういったものが区別なくそこにあるモノをすべて自分も含めて食い尽くして消える。

    ハゲタカと言われるヘッジファンドも仕手筋も実体と目的が見えてるだけまだかわいいものなのかもしれません(笑

    ちなみに成人ひとりが自給しようと思ったら食糧生産だけで最低4アール(4畝、140坪)ほどの土地が必要なのだそうで。
    タコで飛び降りるのもそれほどラクじゃないってことですよ(笑

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