2011/10/10

サルでもわかるTPP その2

えーとどこまで書いたっけ?w

ああそうだ、参加国はなに考えてアメリカの軍門にあっさり下ろうとしてんのか?
ってあたりですね。

まずそれについては知っておくべきことがあります。これです。
TPP参加国と交渉国+日本合わせて10カ国のGDP割合です。
日本とアメリカで9割です(笑)オーストラリア入れて95%

これを見てわかるようにアメリカ以外の国は輸出超過、アメリカから輸入できる外貨など
ブルネイなんかを除けば持ち合わせていない国がほとんどでw
なので「関税撤廃しようがしまいがあんまカンケーない」というわけです。
アメがどんなに輸出攻勢をかけてこようが無い袖は振れない。逆にアメリカが自国の輸出物を
TAXFreeで入れてくれるなら言う事ナシってわけで。

まぁところがアメリカはそんなこと露ほども思ってるわけがなくてw

つい先日、茶番といえば茶番ですがアメリカがデフォルトしかけたのを見てもわかるように
財政がもういつ詰んでもおかしくないところまで追い詰められてます。
サブプライムとリーマンショックで国内消費が冷え込んだまま、今度はユーロ不安で輸出関連も
振るわない。市場そのものが冷えて誰もモノを買わないわけです。

国内ではティーパーティー派… 1773年のボストンの茶会事件とはあまり関係はないんですけどw
反オバマの共和党右派で、政府の財政出動や自動車メーカー、金融機関への巨額融資に
極めて批判的なグループ。現在アメリカ国内で起こってるデモの流れととてもよく似た主張を
しているグループなんですけどね(笑)
まぁ彼らとデモの関係はともかく、そういうアメリカの伝統的な「小さな政府」を標榜する派が
サブプライム以降、力を持って議会や政府に圧力をかけてます。

なので緊縮財政を強いられて思い切った財政出動で景気刺激策をとる事もできない。
残るは輸出を増やす、どんどんモノを売りつける。これだけなんです。

事実、ニュージーランドやオーストラリアはアメリカに牛肉、乳製品を売り込むのが目的なのですが
アメリカの産業団体ははっきりこれに「NO」と言ってます。
他国の輸出オファーに関しても米国内で競合する産業については拒否する姿勢を崩さない。

「俺は買わないけど、おまえら俺から買えよ」です(笑
どこが公正な自由貿易なのかと小一時間w
しかしそれにしてもアメリカは買わない、他の国は買いたくてもカネがないから買えない。
これじゃあTPPなんてただのお題目、絵に描いた餅でしかないはず。

それで各国間のTPP交渉も実のところ順調にいってるというわけでもないのです。
さてどうしましょう?

そこで「日本の登場」ですよ(爆

巨大な市場であるアメリカのディフェンスは予想以上に硬くて突破できる見込みは薄い。
ならばディフェンスが破りやすくてしかもカネ持っててモノを買わせられそうな国…日本だよねw
アメリカの言うことなら聞きそうだし。だったらここはアメリカの言うとおりにしておいて
日本を引き込んでもらってその後ゆっくりと商売していけばいいじゃない?みたいな。

そういう風に考えるのは実に自然な流れでして。
だから先日、タイに経団連の会長が出向いて「TPPどうよ?」って訊いたときにアシピット首相は
はっきりと「タイは参加しないが日本がTPPに加盟するのを期待している」と言い切ったw

アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、そしてアジア各国。
すべての国のターゲットは日本の市場なんです。日本を草刈場にしようという思惑なのです。

ま、正直日本の市場って閉鎖的と言われても仕方のない部分はあるんですけど。
そこはアメリカだろうとニュージーランドだろうとEUだろうと同じように保護政策を取ってる国は
そこの産業構造に応じてあるわけで。
日本だけがとやかく言われるのはまったくフェアじゃないんですけど。

まぁカネ持ってて殴るヤツが一番強いのはわかりきってて、カネ持ってるけど気弱なやつは
カモにされる宿命ですよね。みんなのクレジットカード、っていうかお財布友達っいうか(笑

とゆことで次回は(マジにあんのかw)TPPもし参加したら日本はどんな風にカモられんのか?
について考察したいような気がするかも。

ばいにー。

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