2012/06/07

正しい人の見下し方~イワシとヲタと岡田斗司夫~

先日ふと読んでみて大笑いした岡田斗司夫の対談記事。

『機動戦士ガンダムはすでに大人の教養である』

相変わらず感じ悪くてしゃらくさくて殴りたくなるぐらい素敵だ、この人w

まぁ本編の趣旨はすごくどうでもいいオタの戯言で、わかってる人だけわかってりゃいいよという。
というかわかる人にしかわかりえない、そしてわからなくてもどうということはないというw

本気で語るのは痛いとしか言いようがないけれど、その地味な痛さを自覚しつつイタタタタタと
そこを通らないと見えてこないものもあって、でも見えたからそれってどうなの?みたいな(笑

でも世の中には「で?それがなに?」みたいなものは溢れかえっていて、結局は自分がそれを見た
もしくは見えたということ、その思い込みに満足できるのかどうなのか、という一点にかかっていて
その意味ではこれ以上ないほど正しくアカデミックな思想世界だと思います。
養老孟司風に言えば「脳化した世界の果ての風景を生暖かく眺める」って感じですね。って…

だからそれが何(笑

この本編、ガンダム論もそれはそれで笑える内容で面白くはあり、オタの人もオタじゃない人も
一読すれば何かしら見えるものがあるんじゃないかな、とは思うので是非。
それが何かしらの役に立つかどうかはまったく保証の限りではないですけどねw

で、今回何が面白かったかというと本編のオマケ、中盤のコミュ論にさしかかったあたり。

「 だから、そのなんかこう僕はイワシ化って呼んでるんですけども、こうサメみたいに、血の匂いを嗅いで食いついていくというような肉食系のオタクではなく、イワシ系のオタク?
どこに中心があるのかわからないけど、とりあえず群れていると楽しいと。
だからみんなが好きと言ってるものは安心。
自分は好きでも、みんなが好きじゃなかったら急に、イワシが1匹だけだったら、あ、ここがいいってなったら、不安になってシュッて群れに戻ります。

だからと言ってこの群れの中心にコンセプトがあるわけでもなんでもないんです。
群れの中心は空虚な空間があるだけなんです。
高速で回転している。
群れの、その、イワシ化している人たち、オタクに限らず若い人の中心に行くと、その中心は高速で動いている人が、ツイッターで凄い勢いでつぶやいている人たちがいるだけであって、何も別にないんですけど。 」

それが今のコミニュケーションによる文化の消費のされ方だと。
まぁ文化なんてシロモノは世の中の有象無象に強姦されまくってナンボというもので。宿命的に。
ある意味しゃーなしだな!と言うしかないのですが。


前の記事でツイッタ民をワタシは「自身をコピーしながら無目的に増殖するウィルス的なもの」と
規定したのですが、岡田さんは「群れて泳ぐイワシ」なんですね。
もちろん血の匂いに惹かれてエモノを追いかけるサメも、群れをなして 回遊するイワシも。
サメは獰猛でイワシは無害というわけではなく。

サメは消費を目的として、イワシの群れは結果として消費する。

ということだと思います。
 サメは噛み付いて引きちぎるけれどもイワシの群れは猛烈に突き回して痕形なくすり潰す。
という違いがあるだけです。そこにあるのは、いわば強姦の作法の違いかな(爆

どちらが正しいとかどちらがより罪深いとかそういう話じゃないのですよ。?

アニメ実況でもニコ生でも、なにか気の利いたコメントが入るとそれにフォロワーが続いて。
それが一定の認知を受けると「弾幕」と言われるコメントの集中で画面が見えなくなるほど。
 ツイッターの無限増殖コピーと同じ軸を持つものがここにもあって。

しかし、この繋がりたさ具合っていったい何なのでしょう?



ということで次「ジャーゴンってナニよ」という話に続け…られたらいいなw

2 件のコメント:

  1. あのうこの岡田さんって、「いつまでもデブと思うなよ」っていう本書いた人じゃないですか?
    ガンダムの話は大変申し訳ないんですが分からず、違うところに喰いつきたサメ女です。すみません

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  2. そうです。まぁオタの世界ではこの人、ほとんど現人神みたいな扱いなんですがそれ以前に見た目ただのデブだったと(爆

    で、この人の面白いところは「だから痩せよう」じゃないんですね。
    いや、痩せよう、なんですけどそのアプローチが実にオタ的というか何と言うか。
    身体的主観じゃなくて脳的客観なんです。このへんの切り込み方がとても面白い。
    ダイエットのハウツー本として読むのがもったいない本ですw


    …で。こういうこと書くと、女の敵認定されそうでアレなんですけど。
    痩せるのってそんなに大変ですかね?(笑

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