ちょっとなに言ってるかわかりませんｗ

「国論を二分する話ばかりだ。むしろ反対の方が多い」

「本当に国家、国民、次世代を考えたとき、何をやらなければいけないかは、多くの人が分かっている。当たり前のことが当たり前のように決まる政治を実現したい」

消費増税や原発再稼働、環太平洋連携協定（ＴＰＰ）交渉参加の問題に触れて、野田総理談。


うーん、すごい突っ込みどころのある談話をどうもありがとう。
さすが竜兵ちゃんのそっくりさん。「突っ込むなよ？いいか、絶対突っ込むなよ？」って芸風は見事。

民主党が民主主義全否定ですかそうですかｗ
この人が言ってることって意訳するとね「選挙で付託を受けた議員は国民の意思に関わらず何やってもいいんだよ」って、そういうこと言ってるわけで。
まぁ実際上は、そういう ことが可能だからマニフェストがあってそれに一定の拘束をかけるわけだ。誰も政府に対して白紙委任なんてしてないんだよ？

で、そのマニフェストではなんて言ってたんだっけ？


なんかもうさ、全然ダメじゃん（笑
いや、それが成功するとかしないとか、そういう問題じゃなくて国と政府の関わりにおいてダメじゃん。

国民は国の主権者で。その国民がダメっつったらダメ。それはもう大前提の大原則。
その結果、国として苦境に陥ろうが国民の生命財産が失われる結果になろうが、それが国民の選択であるなら仕方ない、そういうものなんだよ。それが民主主義、主権在民ってもの。
最終的な責任は国民に、ってのが民主主義なの。

憲法前文をよく読んでみればいい。どこにも「政府は」「国は」なんて書いてない。

「日本国民は」って書いてる。責任と義務は国民にあると明記してる。つまるところの利益不利益はすべて国民に帰するもの。

だから日本国憲法は民主主義国家の憲法たりえてるんで、それを「国民は反対してるけどやる」なんてのは越権行為どころか違憲と言われても仕方がない。
国民の意思ってのがすべての国政の大前提なの。
つまり「国民の多くが反対してる」って内閣総理大臣が発言した以上は衆議院の解散もしくは内閣総辞職が妥当なんですよ。これこそが「当たり前のこと」だってことわかってるのかこのブタは。

戦前の憲法なら天皇陛下が全責任を負って内閣と議会がそれを「輔弼」したわけ。輔弼ってわかる？

【輔弼：ほひつ】 帝国憲法には「国務各大臣ハ天皇ヲ輔弼シ其ノ責ニ任ス」って書かれてて。
ようするに天皇の統治権を分割して各大臣がそれを負うというシステム。美濃部達吉の「天皇機関説」とか聞いたことあるでしょ？え？ない？あぁそうですかそりゃどうもすみません。
日本国は国民のものじゃなくて天皇のものだったんだからね基本的には。 だから「お上の御聖断」は国のどこの決定よりも優先されたわけです。

でも今は違うんですよ？

民主主義の大先輩のヨーロッパでは国民の付託を裏切った政府を武力で打倒する権利まで保証されています。これが民主主義というものなのです。

まぁ正直なところ。
ワタシ、この国が一度たりとも民主主義国家であったことなんかねーよ、と思ってますが（笑


それでもねG７やら主要国会議とやらそういうところへのこのこ出て行くのなら。
最低限、民主主義国家の体裁ぐらい整えなさいよ。恥ずかしいったらありゃしない。

会期末の21日までまだ日があるからね、十分議論してそのうえで解散総選挙やって民意を問いなさい。
何度も言うけどそれが「当たり前のことが当たり前に行われる政治」です。