まぁ、何のヒネリもネタもなく、ただそれだけの話。
北海道函館市にある、ピザ専門の店「アリタリア」というお店が9月末で閉店となりました。
創業45年、店主の爺さんがずーーーと一人でやってました。
若い頃はよく行ったなぁ…もちろん昔から爺さんではありませんでしたがw
45年もやってりゃいわゆる老舗ですよね。まぁ…老舗…うん、いろんな意味で合ってる(笑
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| 震災で被害にあった建物…ではありません。 |
ピザなんてもちろん函館になかったころ。
この店主、六本木の有名店ニコラスで
修行したんだそうです。
ニコラスってのは日本のピザ発祥のお店。
1954年オープンですから今年で57年。
四角い本牧ピザで超有名なIGが1958年
オープンで今年53年目。
このアリタリアが今年で45年。
どういうことかわかりますね。
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| 昭和的オサレ飲食店臭全開の店内 |
当時の函館というのは、北洋漁業と造船でとっても景気が良くて
「大門」という繁華街を漁師や船主、それに関係する商店などの
旦那衆が札ビラ切って遊び歩いておりまして。
ワタシも小さいころ、見も知らぬ漁師風のおっさんから
「ぼんず、おめめんこいなぁ、ほれ小遣いやるはんで」
(おお坊や、アナタはなんと愛らしい。お小遣いをあげましょう)
と板垣退助や伊藤博文の肖像画の書かれた日本銀行券を
頂いたことも1度や2度ではありませんでした。
決して自慢ではありませんがかわいいはジャスティス!!愛らしさは罪!!
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| 「ジスイズ・ピッツァ!」と持ってくる無用に陽気な爺w |
ま、そんなことはどうでもいいのですが。
そういうイケイケな世情の中で生まれた
一軒のピザ屋さんが45年間紆余転変の末に
閉店をしました、ってだけなんですけど。
この店主の爺が実にユニークというか
変わってるというか、ちょっとアレな人というか
ピザ作りながら何事かピザに囁いてたり。
店内のBGMと一緒になって歌を歌ったり
(もちろんユニークな創作歌詞で)
なんというかいろいろ愉快な方で。
店に入るとかなり待たされて。爺が全部一人でやってるのもあるけれど、テイクアウトの
注文をこなすのに時間がかかって店内のお客は放置プレイ状態(笑
そのくせ注文で「うーん…」なんて迷ったりすると怒るし(爆
ようするにフリーダムで我がままな爺で。
でもキニシナイw
っていうか、あんま気にならない。
というよりもそれを気にするような客はここには来てはイケナイ(笑
あんま店内の清潔さとかインテリアの洗練とか求める人も 帰ってください的な。
なんせトイレの水とか高い確率で流れませんし(爆
さすがにゴキさんまでは目撃したことはありませんでしたが、見ても不思議ではないレベルw
だが細かいことは気にするな。
爺さんの歌う変な歌を聴きながら、あまり広くない店内におじいさんが捏ねるピザの粉が舞って
あまりキレイじゃない窓から差す光にうっすらとけむったような空気の中でなんだか不思議な
時間が過ぎるのを楽しめる人だけが、このお店の本当の価値を知ることができる、みたいな。
でもまぁそんな上等なもんでもないんですけどね、ぶっちゃけ(笑
なんか面白れぇ爺さんだな、面白れぇ店だな、って思ったモン勝ちってことだよな。
今年あたりからしばしば臨時休業することが多くなったみたいで。
体調がすぐれなくて店を続けるのが…話は聞いてたんですけどね。
その報せを聞いて、フーンとうとう閉めるのか。ぐらいに思ってただけなんですけど。
実際、閉まったと聞いたらなんだか急にしんみりとしちゃいましたw
またひとつ無くなってしまったなぁとか。
まぁお店の写真を見ればわかるように、かつての繁華街も今では見る影も無く。
櫛の歯が抜けるように、というのがぴったり過ぎて笑っちゃうぐらい老朽店舗が取り壊されていって。
かといってそこに新しい店舗が建つわけでもなく、なくなったものはその空間のまま。
経営者の高齢化、後継者なし、商店街そのものの地盤沈下というお決まりの3点セット。
シャッター商店街の問題と同じことはたぶん全国でもれなく起きていて。
それで無くなってしまうもの、というのは
たぶん、目に見えるもの、そこにあったものだけではなくて。
ふん。ま、いいや。
達者で暮らせ、爺。